【パテラ症例#03】「小さな体にメスを入れるのが怖い」——葛藤を乗り越え、手術を決断して取り戻した笑顔とドッグランでの日々

パテラ症例#03 パテラ体験談

「お散歩中、突然右の後ろ足をケンケンと上げて、3本足で歩くようになってしまった——」 愛犬の小さな体に起こった異変。慌てて病院へ行き、そこで告げられた「手術」という言葉に、頭が真っ白になってしまう飼い主さんは少なくありません。 今回、同じように深い悩みと葛藤を経験し、そこから愛犬の笑顔を取り戻した貴重な体験談を寄せてくださったのは、匿名希望の飼い主さん(ポメラニアン・3歳)です。

愛犬が下された診断は、「両足のパテラ(右足グレード3、左足グレード2)」。 「私の飼い方が悪かったのかな」と自分を責め、全身麻酔への恐怖から現実逃避した日々。そこからセカンドオピニオンを経て手術を決断し、再びドッグランで思い切り走れるようになるまでの軌跡を余すことなくお届けします。

突然のケンケン歩き。告げられた「手術」の可能性と自分を責めた日々

異変は愛犬が1歳を過ぎた頃に訪れました。お散歩中、突然右の後ろ足を上げて歩くようになり、数歩で治るものの、それが1日に何度も起こるように。 かかりつけの病院へ行くと、診断は両足のパテラ。さらに右足はすでにグレード3まで進行しており、「早めに手術を検討した方がいい」と強く勧められました。

「小さな体にメスを入れるのが、ただただ怖かったです。全身麻酔のリスクも不安で、できればサプリなどで治らないかと現実逃避していました」 なぜこんなことになってしまったのか。飼い主さんは「私の飼い方が悪かったのかな」とご自身を責め、たくさん涙を流したそうです。

セカンドオピニオンとの出会い。「若いうちに治してあげたい」という決断

動揺の中、飼い主さんが取った行動は「整形外科に強い別の病院へ話を聞きに行く(セカンドオピニオン)」ことでした。 そこで出会った先生は、手術のメリットだけでなく、再発のリスクや術後の大変なリハビリについても、包み隠さず丁寧に説明してくれたといいます。

「ここなら信頼できると思えました。そして、右足が頻繁に外れてお散歩を嫌がるようになった我が子を見て、『このまま痛みを我慢させるより、若くて体力があるうちに治して、たくさん走らせてあげたい』と夫婦で話し合って決めました」 恐怖を乗り越え、2歳1ヶ月のときに右足の手術に踏み切りました。

一番つらかった「ケージレスト」と、それを支えた工夫

無事に手術を終えた後、一番大変だったのは約1ヶ月に及ぶ「ケージレスト(絶対安静)」でした。
動きたがる我が子をケージに留めておくのは、飼い主にとっても非常に心苦しい期間です。そんな動けないストレスを発散させるために取り入れたのが「ノーズワークマット(おやつを隠して探す知育玩具)」でした。頭と鼻を使うことで、安静にしながらもうまく発散させて乗り切ったそうです。

左足を守るための徹底した「環境づくりと習慣」

右足は手術で完治したものの、左足は「グレード2」として現在も温存療法を続けています。左足を守るため、日々の生活を徹底的に見直しました。

  • 「おくだけ吸着ピタマット」をリビング全体に敷き詰める
  • ソファにはスロープを設置
  • 月に1回、病院での状態チェックとレーザー治療
  • 無理のない範囲で坂道をゆっくり歩かせるお散歩(後ろ足の筋肉づくり)
  • 膝に負担をかけないための徹底した体重管理

パテラ対策を支える「愛用品」

上記の生活の中で、関節を内側からサポートしている愛用品がこちらです。
・アンチノールプラス (サプリメント)
毎日のご飯に混ぜて続けることで、温存中の左足のケアを行っています。

術後1年。再びドッグランで思い切り走れるように!

手術から1年。愛犬は見違えるほど元気になりました。

「痛みがなくなったからか、表情も明るくなり、ドッグランでも以前のように他のワンちゃんと楽しそうに追いかけっこをしています。左足も今のところ外れることはなく、元気に走り回っています!」 夫婦で悩み抜き、愛犬の未来のために下した大きな決断が、明るい笑顔を取り戻しました。

いま、パテラで悩んでいるあなたへ

最後に、ご自身もたくさん涙を流し、パテラと真正面から向き合ってきた飼い主さんから、今まさに悩んでいる方へ温かいメッセージをいただきました。

「診断された時は、自分を責めてたくさん泣きました。でも、パテラは小型犬には本当に多い病気です。一人で抱え込まず、SNSなどで同じ経験をした飼い主さんと繋がってみてください。たくさん情報収集して、愛犬にとって一番良い選択をしてあげてくださいね。絶対に乗り越えられます!応援しています」

「手術をする・しない」の答えは、ご家庭によって異なります。大切なのは、自分を責めすぎず、信頼できる情報と繋がって愛犬にとってのベストを探すこと。

編集後記

執筆協力:匿名希望さん(ポメラニアン・3歳)

匿名希望さん、当時のリアルな葛藤と前を向く勇気をシェアしていただき、本当にありがとうございました。当メディアでは、パテラと戦う飼い主さんの「生の声」を引き続き募集しています。あなたの1つの経験が、どこかで涙している誰かの希望になります。