おうちでできるパテラケア!愛犬の痛みを和らげる「温活」と簡単マッサージ・ストレッチ

おうちでできるパテラケア!愛犬の痛みを和らげる「温活」と簡単マッサージ・ストレッチ パテラ対策・ケア

「サプリも飲ませているし、床にマットも敷いた。でも、痛そうにしている愛犬に、今すぐ私がしてあげられることはないの?」

パテラ(膝蓋骨脱臼)と闘う愛犬を見守る飼い主さんなら、きっと一度はそう歯がゆい思いをしたことがあるはずです。
病院での治療やサプリメントに加えて、実はおうちの中で飼い主さんの「手」を使ってできる素晴らしいケアがあります。

この記事では、パテラでこわばった筋肉をほぐし、痛みを和らげる「温活(温熱ケア)」と、おうちで安全にできる「簡単マッサージ&ストレッチ」のやり方を解説します。

なぜパテラに「温める」ケア(温活)が効果的なのか?

パテラを抱える犬は、膝が外れたりグラグラしたりするのを無意識にカバーしようとします。その結果、太ももや腰、背中の筋肉に不自然な力が入り、常に「肩こり」や「筋肉痛」のような状態になってしまいます。

筋肉がガチガチにこわばると、血流が悪くなり、それがさらなる痛みを引き起こすという悪循環に陥ります。
そこで効果的なのが「温活」です。患部やその周辺を温めることで血管が広がり、血流が改善します。すると、筋肉の緊張がふっとほぐれ、痛みを和らげることができるのです。

おうちで簡単!愛犬の「温活」のやり方

ご家庭にあるもので、今日からすぐに温活を始められます。

  • ホットタオル: 水に濡らして絞ったタオルを電子レンジで数十秒温め、ビニール袋に入れた上から乾いたタオルで包みます(火傷防止のため)。
  • ペット用の温熱グッズ: レンジで温めるタイプの「あずきのチカラ(人間用でも代用可)」などを活用するのもおすすめです。

愛犬がリラックスしている時に、腰から太ももの裏側にかけて、じんわりと5分〜10分ほど当ててあげましょう。愛犬が気持ちよさそうに目を細めたら、正解のサインです。

飼い主さんの手で痛みを和らげる「簡単マッサージ」

温めて筋肉が少しほぐれたら、次は優しいマッサージでさらに血流を促してあげましょう。特別な資格がなくても、ポイントを押さえれば安全に行えます。

パテラっ子におすすめのマッサージ手順

  1. まずは背中から腰をなでる: いきなり足に触ると驚いて力が入ってしまいます。まずは背骨に沿って、首からしっぽの付け根に向かって手のひら全体で優しくなで下ろします。
  2. 太ももの筋肉を優しく揉む: 膝の関節には直接触れず、その上の「太もものお肉(前側と後ろ側)」を、親指とその他の指で軽く挟むようにして優しくモミモミします。
  3. 足先に向かってさする: 最後に、太ももから足先に向かって、老廃物を流すようなイメージで優しくさすってあげます。

※注意点:絶対に「強く揉む」「膝のお皿を直接グリグリする」のはやめてください。あくまで「皮膚を優しく動かす」程度の力加減がベストです。

関節を柔らかく保つ「無理のないストレッチ」

パテラが進行すると、足を曲げ伸ばしする機会が減り、関節がどんどん硬くなってしまいます。マッサージの最後に、無理のない範囲でストレッチをしてあげましょう。

愛犬を横向きに寝かせた状態で、後ろ足の肉球のあたりを優しく持ちます。
そのまま、自転車をこぐようなイメージで、ゆっくりと「膝を曲げる」「膝を伸ばす」という動作を数回繰り返します。愛犬が抵抗したり、痛がる素振りを見せたら、すぐにストップしてください。

【重要】マッサージや温活を「やってはいけない」タイミング
温めたり揉んだりするのは「慢性的なこわばり」には効果的ですが、急にキャンッと鳴いて足を浮かせた直後や、膝が熱を持って腫れている時(急性期の炎症)は、絶対に温めたり揉んだりしてはいけません。
人間が捻挫をした直後と同じで、この時期に温めると炎症が悪化してしまいます。急に痛がった場合は、まずは安静にし、早めに獣医師の診察を受けてください。

まとめ:飼い主さんの「手」は最高の特効薬

パテラの治療には、病院でのケアやサプリメントも欠かせませんが、大好きな飼い主さんの優しい手で撫でられ、温められる時間は、愛犬にとって何よりの安心感と痛みの緩和に繋がります。

「今日も頑張って歩いたね」「えらいね」と声をかけながら、1日5分でもスキンシップの時間を作ってみてください。
おうちでできる日々のこまめなケアの積み重ねが、愛犬の健やかな歩みをしっかりと支えてくれるはずです。